生成されるCADデータの保存先をCADのバージョンごとに別々にしたい

同じCADでも移行期などの理由により、例えばSolidworks2021と2022などのように複数のバージョンを使い分けることもあるかと思います。

PARTsolutionsではあるパーツデータの初回利用時に初めてCADデータが生成され保存先フォルダに保存され2度目の利用移行はその生成済のCADデータをロードする、という挙動になります。

一方同一CADのバージョン違いの場合、下位バージョンで生成したCADデータを上位バージョンでロードすることは原則可能ですが、逆はできません。これはどのCADであってもおおよそ共通の挙動かと思います。

このため複数バージョン利用環境でCADデータの保存先を一つのフォルダにすると弊害が起ります。つまり、下位バージョンのCAD利用時に上位バージョンで一度以上利用済のパーツをCAD転送しようとすると、CADデータをロードすることができずエラーとなってしまいます。

そこで例えば、Solidworks2021利用時はあるフォルダに、 Solidworks2022利用時は別のあるフォルダに生成されるCADデータを保存、ということができます。

 

設定方法

まず生成されるCADデータの保存先の設定に関する基本的な情報は、PARTsolutions TIP 65「生成されるCADデータの保存先を変更したい」を参照してください。

これを理解した上で次のように設定します。今回の例はSolidworksです。

「ifsolidworks.cfg」の[CreationOptions(is3d):include(CreationOptions)]セクションに

[CreationOptions(is3d):include(CreationOptions)]
poolpath(sw2021,isCreaOptNotSet)=?_FORMAT_0(“C:/temp/solidworks2021”).value()
poolpath(sw2022,isCreaOptNotSet)=?_FORMAT_0(“C:/temp/solidworks2022”).value()

この設定を追加することで、Solidworks2021利用時は「 C:/temp/solidworks2021 」というフォルダに、Solidworks2022利用時は「 C:/temp/solidworks2022 」というフォルダにCADデータが保存されます。

その他のバージョンでも方法は同じ、上記設定の太字の箇所を以下のように各バージョンに対応した値に設定します。

Solidworks2018 ー> sw2018
Solidworks2019 ー> sw2019
Solidworks2020 ー> sw2020
Solidworks2021 ー> sw2021
Solidworks2022 ー> sw2022

 

その他のCADの場合

SolidEdge

  • ・設定cfg:ifsolidedge.cfg
  • ・バージョン:

Solid Edge 2022 ー> st14
Solid Edge 2021 ー> st13
Solid Edge 2020 ー> st12
Solid Edge 2019 ー> st11
Solid Edge ST10 ー> st10
Solid Edge ST9 ー> st9
Solid Edge ST8 ー> st8
Solid Edge ST7 ー> st7
Solid Edge ST6 ー> st6

 

Inventor

  • ・設定cfg:ifadeskinv.cfg
  • ・バージョン:

Inventor 2022 ー> isInvVers2022
Inventor 2021 ー> isInvVers2021
Inventor 2020 ー> isInvVers2020
Inventor 2019 ー> isInvVers2019
Inventor 2018 ー> isInvVers2018
Inventor 2017 ー> isInvVers2017
Inventor 2016 ー> isInvVers2016
Inventor 2015 ー> isInvVers2015
Inventor 2014 ー> isInvVers2014

 


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