生成されるCADデータに材料や重量をつけたい
PARTsolutionsから転送されるCADデータに、材料特性をつけることができます。正確にはCADが持つ材料ライブラリの材料を割り当てることができます。JIS等標準規格部品のデータは材料が規定されていないので、使用するときに材料を指定する、という使い方が主です。
なお、サプライヤデータの場合は材料も含め仕様があらかじめ決定されているため、本機能は使用しないことを推奨します。なお一部の部品は重量のデータが定義されているので、その重量を物理特性として転送することができます。
ここでは以下の2つの方法を紹介します。
A:標準規格部品で材料を割り当ててCADデータを生成する
1.PARTdataManagerで「CNSMAT」カラムを表示させます。これは材料を割り当てるための特別なカラムです。
標準では非表示ですので、使用するには設定を行います。PARTdataManager メニューの「拡張」>「設定」を選択します。
「テーブル」>「材料選択を表示」にチェックを入れます。
2.CADの材料ライブラリとのマッピングを設定します。
CNSMATカラムの材料名と、CADの材料ライブラリをマッピングします。
ここではSolidWorksを例にしていますが他のCADでも同様の操作です。
設定は、PARTadmin>カテゴリ>設定ファイル>CADENAS_SETUP>ifsolidworks.cfg>[MatMap]ブロックの各キーでマッピングを指定します。
左側( Copper、Stailess Steel, Austenitic )がキーで、PARTsolutionsの材料名で、右側(銅、AISI 304)がSolidWorks側の材料ライブラリの材料名です。デフォルト設定はSolidWork 側の記述が合っていないので、原則編集あるいは追加して独自に設定することになります。
今回は「銅」と「オーステナイト型ステンレス」の2つを設定する例で解説します。
- キー:左側の「キー」(Copper、Stailess Steel, Austenitic)は、PARTsolutions の材料属性の内部名です。PARTsolutions の材料属性は「CNSMAT」カラムの選択リストです。
ただし上記は翻訳後なので翻訳前の内部名を指定する必要があります。内部名は「%CADENAS_SETUP%\material.def」で検索することができます。
例えば、「銅」をマッピングする場合「銅」の内部名を調べます。エディタ等で上記ファイルを開き「銅」で検索します。このときのブロック名(Copper)が内部名です。
同様にして「ステンレス(オーステナイト)」も調べます。
このようにしてPARTsolutions 内部名を調べます。
値:右側の値は、SolidWorks の材料ライブラリの材料名です
銅
オーステナイト型ステンレス
SolidWorks 側の材料名がわかったので、値として記述します。
まとめると以下の関係となります。
ここまでで設定は完了です。
3.材料を割り当てCADデータを生成する
部品を選択し「CNSMAT」カラムで材料を指定します。指定後「CADに転送」ボタンをクリックします。
生成されたCADデータの材料を確認します。指定した材料「ステンレス(オーステナイト)」(SolidWorks側ではAISI 304)が割り当たっています。
銅の場合同様です。
B:重量情報を持っているサプライヤ部品で、重量を物理特性として転送する
一部の部品は「CNSMASSEXACT」というカラムを持っており、これが重量情報になります。
このデータの場合特に設定せずにCADデータを転送すると、重量が転送されます。
- PARTdataManager
重量は「22g」です。
CADデータ
重量を確認します。PARTsolutionsから「22g」が転送されています。
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