適用バージョン
V11, V12 (2023年6月現在)
ソフトウェアコンポーネント
通常、ソフトウェアは以下の5 つのコンポーネントで構成されています。すべてのコンポーネント(セントラルまたはローカル)が独立してインストールすることができます。
1.ソフトウェア
ロケーションごとに一つのPARTsolutionsをインストールします。一つのロケーションには一つのマスターインストレーションがあり、それを他のインストレーションでも繰り返します。このマスターインストーレーションにはすべてのアップデートが適用されます。あるロケーションで何らかの問題が発生した場合、メンテナンスがレプリケーションの労力は増えますが、各部門で独立してインストールすることも可能です。
2.カタログ
ロケーションごとに、ある一箇所にすべてのカタログを集中します。方法はソフトウェアと同様です。
3.LinkDB
全ロケーション用に一つのLinkDB。LinkDB は、他のすべてのロケーションからより簡易に到達出来る、ある一つの中央のロケーションにインストールされます。ネットワークパフォーマンスが十分でない場合、LinkDB をすべてのロケーションごとにインストールし、データベースの機能等を使ってそれぞれを複製する方法を採ることもできます。LinkDB はお客様社内で使用されているデータベースから独立しています。もちろん、既存のデータベースをLinkDB 用に使うことも出来ます。MSSQL Server、Oracle、SAPDB、MySQL がよく利用されます。
■データベースドライバ:
JDBC、JDBCが使えない場合はODBCドライバ
■データレンジ:
HDD:10000パーツで約100MB(ただし、カラム数やカラムのサイズに依存する)
■パートファミリを呼ぶごとのLinkDBのフローレイト:
レコードごとのバイト数:ロードされるカラムの数×カラムのサイズ
LinkDB のフローレイト:レコードごとのバイト数×パートファミリ内のパーツの数
例)5 カラム×20 characters×500 パーツ = ca. 50kb
例)10 カラム×20 characters×1500 パーツ = ca. 300kb
4.フィンガープリント
フィンガープリントは通常カタログの状態で持っています。また、カタログ更新時にも自動的に更新されます。(形状)検索速度を速めるためにクライアント-サーバインストレーションでPARTapplicationServer を設置するべきです。
5.ライセンスサーバ
ライセンスサーバは、サーバ上の特定のポートで動作するツールです。すべてのクライアントはこのサーバとなるコンピュータ/ポートへアクセス出来なければなりません。ライセンスサーバは、どのロケーションでもインストールすることが出来ます。ライセンスファイルが更新された場合は、ライセンスサーバ上に新しいライセンスファイルを適用します。古いライセンスファイルは削除します。
その他
通常、ソフトウェアとカタログのローカルインストレーションによる実行が最も良いパフォーマンスを発揮します。LinkDB については、個々のロケーションにインストールした場合、データベースレベルの複雑なコンフィグレーションをそれぞれ行う必要性が発生してしまうので、このような状況を排除するためにも可能な限りネットワークスピードの速いロケーションで集中的に利用可能とすべきです。
サーバーとクライアント、どちらも特別なハードウェア要件はありません。CAD システムが動作するコンピュータならば、PARTsolutions は問題なく動作します。システムとハードウェア要件については、以下の情報を参照してください。
クライアント-サーバーインストレーションの「サーバー」はクライアントへファイルを転送する単純な「ファイルサーバー」です。アプリケーション自体はクライアントにより実行されます。ファイルサイズは次のテーブルから取り出されます。サーバはアクセスのピーク時間(朝)中でもクライアントから迅速に利用可能なことを考慮し、設置されるべきです。
システム要件
PARTsolutionsの正常なオペレーションは以下のリストに挙げられるWindowsシステムで保証されます。その他のシステムへのインストレーションも可能かもしれませんが、サポートはされません。
どんなシステムが可能?
■ソフトウェアのクライアントオペレーション用(例:PARTdataManager)
- Windows 10
- Windows 11 (V11SP12以上、V12SP0以上)
※CADインターフェース利用時はCADシステムのシステム要件に沿ってください。
■ソフトウェアのサーバーオペレーション用(例:クライアント-サーバーインストレーションのサーバー、PARTapplicationServer、License Manager)
- Windows Server >=2016 (Windows 10 互換)
- Windows Server 2023 (Windows 11互換) (V12)
※CADインターフェース利用時はCAD システムのシステム要件に沿ってください。
ハードウェア要件
- CPU:通常マルチコアプロセッサ。サーバ利用の場合同時接続数により多くのコアを必要とします(25 以下:8 コア、25 より多い:16 コア)
- 物理メモリ:最小4GB(カタログサイズにより必要な量は増加)
- ソフトウェアスペース:最大5GB程度
- 規格品とサプライヤカタログ用ディスク(インデックスも含む):インデックスは全スペースの約1/5を取ります。この数値はあくまで目安です。なぜなら、インデックスサイズは、製品のタイプや翻訳言語の数等、いくつかの要因に影響されるからです。ストレージスペースは、個々の要件に依存します。以下のスペックは単純に見積もった場合です。現在利用可能なカタログが約700社分、すべてのカタログをインストールする計画の場合、インデックスのためのスペースに40 GB、及び、カタログのために200 GB 必要です。さらに年間40社程度増えるのでこのための容量も含めると大目に見積もるべきです。
- FLMサーバー:100MB程度
- グラフィックカード:最小64 MB OpenGL-capable;ハードウェアアシスタントを推奨します。画面解像度は最小「1280x1024」を必要とします。
ネットワーク要件
GROUP | トランザクションのコールに必要な最小サイズ | レプリケーション |
ソフトウェアベース | < 再起動時に 20 MB | Allsync/rsync |
ソフトウェアインテグレーション | < CAD用に 5 MB |
Allsync/rsync |
カタログデータ | < 一つのパーツファミリを呼ぶ時に 0.1 MB程度 | |
インデックス | < カタログ変更時 1 MB | |
ライセンスサーバーサービス | 無視できるレベル |
レプリケーションマネージャーの統合 |
パーツファミリを開くごとのカタログスループットデータ |
パーツファミリごとに約 200 KB |
その他
- それぞれのPARTsolutions ソフトウェアインストレーション(新規、更新)ついて、データがネットワークを通じて転送される必要がある場合、ネットワークトラフィックが空いているときに行ってください。
- 更新中にPARTsolutions アプリケーションが開いていないことを確認してください。
- 環境変数、レジストリエントリについて
より古いインストレーションの環境変数、又は、エントリがまだセットされている場合、PARTadmin で正しく動作する言語の調整のため、適切に削除されなければなりません。
1. PARTsolutions とPARTadmin の間の言語選択についての関係は、Version 9 で変更されました。これまでは、PARTadmin はいつも「$CADENAS_LANGUAGE」変数に書きました。現在Version 9 ではPARTadmin は「$CADENAS_USER/partsolu.cfg」に書きます(もし明示的に要求し使用を続ける場合、「$CADENAS_LANGUAGE」変数を使用することが出来ます。その優先順位が以下の点のリストになります)。
今現在はこの変更のため、PARTsolutions 管理者権限(及び、OS の管理者権限)が無いユーザもクライアントコンピュータで言語の設定を行うことが出来ます。
2. 以下のリストの優先順位で言語設定に影響を与えます。
a. start.env(デフォルトではありません)
b. 環境変数(デフォルトではありません)
c. レジストリエントリ(デフォルトではありません)
d. $CADENAS_USER/partsolu.cfg
e. OS のセッティング