PURCHINEERING 2.0:購買部門と設計部門の協業

設計者が作成する部品・・・コントロールできていますか?

設計者がインテリジェント検索メソッドを利用すれば、標準部品や購買部門により指定された推奨部品が優先的に使用され、自社の部品ポートフォリオは理想的な状態に保たれます。

しかし、もし設計者が検索を行わなかったり、または申し訳程度に行うだけであったりするとどうなるでしょうか? 部品点数の増加、安価に購入可能な外製部品があるのに自社でコストをかけて自製してしまう、包括契約を結んでいる優先サプライヤが無視されるなど、製品コスト増加に繋がる様々な問題が発生します。

PURCHINEERING 2.0:高い信頼性とチェック機能

PURCHINEERINGとは、Purchase(購買)とEngineering(設計)を組み合わせた造語です。設計の早い段階から購買部門が関与し、設計部門と協業することで製品コストの削減を実現するという、CADENASが提唱するコンセプトになります。

PURCHINEERING 2.0を実現する戦略的パーツマネジメントPARTsolutionsにより、すべての新規作成部品はバックグラウンドでチェックされ、その部品を本当に新規作成する必要があるか吟味します。もし既に利用可能な部品が標準部品・過去の購入部品・自製部品があり、新規作成の必要がない場合、夜間にレポートが作成され、関連する設計者に転送されます。

必要に応じて、様々なエスカレーションレベルを決定することもできます。例えば、図のように、チェックイン後2つ以上のチェックで引っかかった場合、そのレポートを直属の上司にも転送するなどです。

すでにPLMシステムに組み込まれている部品であれば、信号機のような色分けで優先部品や優先サプライヤーを明確化します。エンジニアは購買部門がグリーンを付けた部品だけを設計に使うことができます。本当に新しい部品が必要な場合には規定の承認プロセスを通さなければいけません。

PARTsolutionsはCADシステムから独立して利用可能のため、CADシステムを持たない購買部門で利用されるケースが近年増加しています。

設計部門が製作した部品と互換可能な部品を類似形状検索を用いて見つけることで、重複部品による製品コストの増加を未然に防ぐことができます。


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